三輪田学園中学校・高等学校 三輪田学園中学校・高等学校

三輪田学園中学校・高等学校

about 校長挨拶

多様な「わたし」たちの、それぞれの未来を築くために

三輪田学園は、女子教育の草分け的存在である三輪田真佐子によって1887年に創立された女子の伝統校です。校訓は「誠のほかに道なし」。「誠」からはさまざまな意味をくみ取ることができますが、現代的には「他人にも自分にも誠実であること」と捉えられるでしょう。
社会の中で共に生きてゆかねばならない私たち人間は、「誰かに対して」、もっと言うなら「誰に対しても」うそ偽りなく誠実であることがまず求められます。

しかし、複雑多様化する現代社会においては、「わたし」自身に対して誠実であることも大切です。他でもない「わたし」自身の好きなこと、やりたいこと。得意なこと、苦手なこと。なりたいもの、かなえたい夢。そんな「わたし」と誠実に向きあう日々の中で、充実した瞬間を味わうこともあるでしょう。時には苦い失敗の味も知ることになるかもしれません。でも、それら全てが一人の人間としての成長に繋がるのです。
そんな、一人一人の「わたし」たちの集まりが、三輪田学園です。かけがえのない「わたし」自身と真剣に向きあえる人は、目の前にいる「誰か」が同様にかけがえのない別の「わたし」であることに気づくことができます。そういう多様な「わたし」たちを、学園は教え、導き、時にはあえて見守り、そして社会に送り出してきました。今までも、そしてこれからも。

地道な努力に基づく基礎的な学力。グローバル化に際しての語学力、ICTの時代に対応できるスキル。いずれも大切な「力」であり、学園はさまざまなプログラム・カリキュラムを通じてその力を伸ばしていきます。
その上で、多様な「わたし」たちの自覚にもとづく主体的な協働ができる自立した女性を育成していきたい。時代を超えた普遍性を持つこの理念に共感できるなら、ぜひ外濠公園の先にある、この学び舎をめざして下さい。

加納 克也