平和学習…三輪田学園では中学3年間の道徳ホームルームでしっかりと取り組んでいます。
中学2年生は毎年訪問している第五福竜丸展示館(夢の島公園)に行って参りました。
強い放射能を帯びたサンゴ片の「死の灰」が降り注ぎ、太平洋のビキニ環礁で操業中だった遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」(焼津市)の乗組員23名が、アメリカの水爆実験に巻き込まれて被ばくしました。人類初の水爆犠牲者となった久保山さんが亡くなったのは40歳という若さ。先月、元船長の筒井さんが92歳でお亡くなりになったというニュースを知りました。
2021年に亡くなった大石又七さんは毎年、三輪田学園の講堂で平和の講演をしてくださっていました。大石さんは長い沈黙を破って核廃絶を訴えていらっしゃった方です。
最後はご体調がよろしくない、ぎりぎりの中、生徒に平和の大切さを伝えるため、車椅子でいらしてくださいました。穏やかで優しさの中にも、しっかりと平和への強い意思と強い信念、お考えをお持ちで、生徒に熱いメッセージを伝えてくださいました。
今回の展示館訪問では、大石さんと一緒にいらしていた、第五福竜丸展示館学芸員・第五福竜丸平和協会事務局長の市田真理先生が講演をしてくださいました。
【中学2年生の感想です】
・たまたま核実験を行っていた場所にいたために被爆してしまったと聞いて、核実験の危険さや怖さなどがわかった。広島の原爆の1000倍の威力がある爆弾だったと知って驚いた。
・「被害者は自分を最後にしたい」という重みのある言葉を大切にしたい。
・伺ったお話や展示館で見たもの、感じたことを忘れずにいたい。自分の身を守るために勉強していきたい。
・家族や身近な人たちに話したい。
・忘れることのないように生活していきたい。
・「知らない」ということはいけないことだと思った。知るということの大切さがわかった。「自分の命を危険にさらすもの」を知っていきたいと思った。
・原爆のことをたくさんの人に考えて欲しい。
・原爆に関する国と国との間の対話も調べてみたいと思った。
中学2年生の心で、しっかりと、核廃絶のこと、平和のことを受け止めました。
大石さんの思い、大石さんからの平和のバトンは、これからの若い生徒たちにしっかりと渡されて、受け継がれていきます。