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中学2年生、日本ASEANセンターを訪問

2025.02.06

 

中学2年生、日本ASEANセンターを訪問—ASEANの成長と日本の未来を考える

2月5日(水)の午後、中学2年英語HUB(Global Learners)の生徒たちが日本ASEANセンターを訪問しました。ASEAN(東南アジア諸国連合)は、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ブルネイの10か国からなる地域協力機構です。現在、東ティモールが準加盟国として参加しており、ASEANのさらなる拡大が期待されています。

ASEANの成長と日本の役割
訪問では、ASEANの経済成長や日本との関係について学びました。現在の世界人口は約80億人ですが、2050年には約97億人に達すると予測されています。その中でASEANの発展は特に注目されています。日本の人口は約1億2400万人で、減少傾向にある一方、ASEAN地域の経済は拡大を続けています。日本にとっても成長戦略としてASEANとの協力が不可欠です。

ASEANは単一市場としての枠組みを強化し、域内の関税を撤廃することで、貿易の活発化と企業の競争力強化を図っています。このことにより、各国が経済成長を促し、新たな発展の機会を見出す力を高めています。日本もこの流れに対応し、ASEAN市場との連携を深めることが求められています。

また、ASEAN諸国への留学は欧米に比べて費用が抑えられるだけでなく、多民族国家の中で学ぶことができるという魅力もあり、シンガポール、マレーシア、タイに留学する日本人も増えているそうです。特にマレーシアは、中華系、マレー系、インド系の人々がバランスよく共存している国であり、多民族国家ならではの文化の融合が見られます。また、マレーシアは祝日が世界で最も多い国の一つとされており、宗教や文化の多様性を尊重しながら国家運営が行われているそうです。

英語での質問タイム
ベトナム出身のアンさんとの英語での質問タイムが設けられました。生徒たちは日本ASEANセンターでの仕事内容や仕事の魅力などについて英語で質問しました。実際に英語を使って国際的な視点を持つ人々と交流することで、「英語を身につけて外へ出ていくこと」の重要性を実感したようです。

訪問を終えて
今回の訪問を通じて、生徒たちはASEANの成長と日本の未来について考えました。「日本はこれからどのようにASEANと関わっていくべきか」「自分の将来のために今やっておくべきことは何か」といった問いを持つきっかけとなりました。国際社会で活躍するためには、英語を学ぶことの重要性を再認識するとともに、多民族国家での学びがどのような価値を持つのかについても考える機会となりました。

また、ASEANが単一市場としての強みを活かし、競争力を高めながら発展していることを学び、日本もこのダイナミックな成長にどう関わっていくべきかを考えさせられる機会となりました。特に、多民族国家の運営のあり方や、異なる文化がどのように共存しながら発展を遂げているのかを知ることで、生徒たちはグローバルな視点を養うことができたようです。

ASEANへの留学という新たな選択肢に関心を持つ生徒も多く、日本がグローバルな視野を持ち、国際社会での役割を果たしていくために何が必要かを考えた一日となりました。