5月31日(金)、高校1年生を対象に、学部・学科ガイダンスが行われました。
複数の大学から、さまざまな学問系統の先生がいらしてくださり、その分野においてどんなことが学べるのか、教えて下さいました。
いくつかご紹介したいと思います。
人文科学系統(日本語学・日本文学・歴史・地理・哲学など)では、大学に進学する理由や、進学先の選び方、進学後に学ぶ学問、卒業後の進路についてお話いただきました。
人文科学系統では、能動的に学ぶことが求められるため、自分の興味に従って専門分野を選ぶ必要があるとアドバイスいただきました。
家政・栄養学系統では、大学入学から卒業までの流れや高校生のうちに学ぶべきことなどをお話いただきました。
給食管理について学ぶ授業では、実際に120食もつくってみる、など具体的な授業内容についてもお話いただけたため、入学後の学生生活が想像できました。
またフードコーディネーターや栄養士など、卒業後に就く仕事の内容についてもお話がありました。
社会科学系統(経済・経営・商学など)では、学問分類についての説明や進学後に学ぶことのできる学問について、具体的にお話いただきました。
また国語をしっかり学ぶことやニュースに関心を持つことなど、高校生のうちに取り組むべきことについてもお話しいただきました。
医療保健学系統(看護・リハビリ・臨床検査)のお教室では、臨床の現場であるチーム医療の仕組みと、医療分野が抱える課題についてお話くださり、また、この方面を志望する上で大切なことをお話くださっていました。
臨床の現場では様々な職種の専門家が関わっているため、どんな職があるのか、そして自分が目指す職以外の専門職についても、知ることが大切であると仰っていました。
AI社会における医療関係者の在り方や、超高齢化社会に突入し医療保険の破綻が懸念される2025年問題を目前に、医療の分野でどんな取り組みが成されているかなど、私たち自身や家族にとっても決して他人事ではない内容についても伺いました。
芸術系統(音楽)では、音楽用語の説明や、音楽を学ぶ者として大切な心構えをお話くださいました。
“フェルマータ”とは「適度な長さに伸ばす」を表す記号で、これはイタリア語で「バス停」を意味するそうです。
「適度な長さ」という非常に曖昧なものを演奏で表現しなくてはなりません。
人を乗せている間はエンジンが止まることがない様から、音楽も止まらないことを表すのだそうです。
音楽を学ぶ上では、学問の知識を蓄え、技術向上を目指すことは勿論、イタリア語も重要になる、ということが印象的でした。
人文科学系統(心理・現代社会・地域社会・社会福祉)では、人間は生まれてから今まで、人との関わりを通じて成長しており、これまで培ってきた認知・社会性を多角的な視点で紐解いていくのが心理学であり、実験・調査を用いて、統計的に学びを得るところもポイントになる、とお話くださいました。
併せて、大学とは、「より自分らしく、自由であるための学びをするところ」であり、何か夢中になれるものを見つけて、自分を広げ・深めることで変化を楽しんで欲しい、とのアドバイスもいただきました。
国際関係系統(外国語・外国文学など)では、「世界平和のために」という建学の理念が生きたカリキュラムのもとで、平和のために語学を学び、グローバル教養を学ぶ構成になっており、English Language Instituteという、英語を母語としていない人を教える資格をもつ教師陣による少人数・双方向・参加型の語学授業・空き時間や課外の自立学習システム、自立学習のための施設など、充実した学びの環境をご紹介くださいました。
社会科学系統(法律・政治)では、法律を学ぶ短期留学・長期留学のお話しくださいました。
他学部とは違い、ただ英語を学ぶだけではなく日米比較の観点から社会における法・政治の役割を学べたり、裁判所の訪問や見学ができるところが魅力的でした。
理工学系統(数学・物理・化学・電機・機械・建築・情報)では、理工学とは何かをお話しくださいました。
理学は自然現象の規則性を見つけ、その真理を明らかにする学問で真理と究理であり、工学は理学が見つけた真理を使って、人間を幸せにするためのモノを作る学問で工作であると学びました。
生徒たちは今回のガイダンスを通じて、自分が興味を持っている学問を、大学でどのように学んでいくことが出来るのか、より具体的に知ることが出来た様子です。
今後、オープンキャンパスなどの機会も活用し、自身の進路探究を進めてもらいたいと思います。