SOCIAL GATHERING & SCHOOL

外濠再生懇談会と外濠市民塾

三輪田のすぐ隣にある都市の水辺空間 「外濠(そとぼり)」

 三輪田学園の生徒たちは、春は外濠公園の桜の下を、夏には外濠の水面の変化を遠目で見ながら、秋冬は桜の枯れ葉を踏みしめて、6年間を過ごして巣立っていきます。外濠を臨むこの地に校舎を構えたのは1902年、百年以上の月日、本校の学びは外濠とともにあります。
 三輪田学園のある九段の地は、旗本屋敷が立ち並ぶ江戸城外郭の要地でした。外濠は江戸城への外敵の侵入を食い止める重要な拠点で、学園の周辺には現在でも見附(番兵のいる重要な門)の跡や石垣が残っています。外濠は歴史的価値だけでなく、都市環境という点から見ても、都市の快適な水辺環境として、また非常時には人々の安全を確保する防災空間として、潜在的価値を持っています。
 しかし、この価値は残念ながら現代では発揮されていません。三輪田の生徒たちにとっても、アオコの発生した水面は「親しむ」べき環境とは言い難いものでした。

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外濠再生懇談会の発足と三輪田学園の参加

 そこで外濠周辺の都市空間再生に向けて、2016年、外濠再生懇談会が発足しました。発起人は東京理科大学の宇野求先生と法政大学の陣内秀信先生。

  1. 外濠の水質改善や水辺・道路・公園などの公共空間のあり方について
  2. 外濠周辺の町並みと景観のあり方について

以上の2点を大きな検討課題としています。外濠周辺の大学や地元の企業DNP(大日本印刷)、市ヶ谷や神楽坂界隈の町内会の方々,千代田区や新宿区などの行政機関を巻き込んで活動を開始しました。この会に、外濠に面した唯一の高校として、三輪田学園も参加しています。

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外濠市民塾へ参加 「外濠でヤギ?」

 この会の重要な活動のひとつに、市民参加のワークショップがあり、それが外濠市民塾です。大学生や研究者、地元商店街や企業の方に混じって、三輪田の高校生も2016年から市民塾に参加しています。1年目の参加者は7名で、「外濠の将来を考えよう」をテーマに、グループワークに参加しました。
周りの大人にフォローされながら積極的に発言し、まとめの発表にも参加して、「恐るべし、JK!」とのお褒めの言葉?も頂きました。
2017年4月に実施された市民塾には27名が参加、テーマは「外濠で遊ぶ」でした。古くから住んでいる地元の方々に、昔の外濠のようすや外濠での遊び方を話して頂いたり、大学院生の研究の成果を聞いたりした後、グループに分かれて実際に外濠周辺を散策。
市ヶ谷壕・真田壕を経由して弁慶壕まで足を伸ばしたグループ、新見附橋から新宿区側の住宅地や神楽坂を散策したグループなど、地形と景観を実地踏査したあと、それを元にグループワークを行いました。地元の方に聞く過去、実際に歩いてみた今から問題点を洗い出し、解決の糸口を話し合います。
三輪田生も大人に混じって柔軟な発想で大胆に発言。「外濠の斜面で傾斜地に強いヤギを飼う。三輪田にヤギ部を作ろう!」「外濠で鯉を飼って釣り大会をして食べよう!」「ドローンを飛ばして、外濠の水面にプロジェクション・マッピングをしよう」などなど、大人達を驚かせていました。

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様々な人との情報共有、「つながる」イベントに

 この活動に参加した生徒たちは、様々な年代の人との情報共有、KJ法を使った意見の集約の仕方など、学校ではなかなかできない経験を楽しんだようです。また、高校3学年にまたがる参加者が学年を越えて協力し合う姿も見られ、市民塾への参加は地域や環境にコミットして社会性を育てるだけでなく、協働性を高めるイベントにもなりました。三輪田のテーマ「つながる」にぴったりの活動として、今後も参加していきます。

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